気ままな人生、きままな旅

北海道バイクツーリング 2006-1

Oct.3.2006
Last Updated Oct.24.2006

今年も、秋らしい天気には恵まれなかった北海道
仕事の都合で時間が限られ、消化不良気味の帰宅となってしまった
時間に制約があると、どうもいけない


苫小牧に入港直前のフェリー
8月31日 自宅〜仙台

 ホントは5時から6時に出発する予定だったけど、7時45分頃になってしまった。これで、あと12時間以内に仙台港に着かなきゃならなくなった。乗船手続きの時間を考えると、もう1時間ほど早く到着しなくちゃならないけど、ま、なんとかなるだろう。
 なんでわざわざ仙台まで走ってフェリーに乗るかというと、やたらと値段を上げる大洗発のフェリーがきらいだからだ。
 その上、仙台発のフェリーに乗ると、大洗発よりも2時間ほど早く苫小牧に到着するから便利なのだ。この2時間の差は大きいよ。
 自宅から仙台までは何度も通った道なので、鹿島、大洗、日立、いわき、相馬、亘理(わたり)を通過し、順調に仙台に到着した。途中、とくに面白いことも無いけど、ただ単調に長い距離を走るってのも、たまにはいいもんだ。


セイコーマートオリジナル商品
9月1日 苫小牧〜日高〜富良野

 フェリーは事もあろうに、ほとんど揺れることも無く苫小牧に入港してしまった。揺れない船ほどつまらないものは無い。たまには立ってらんないくらい揺れなきゃ。
 北海道に上陸してまずやんなきゃなんないのは、そう、腹ごしらえ。セイコーマートに直行して、オリジナル商品を買う。豚串、やきそば、飲み物は、グランディアかカツゲン。どれも他チェーンよりは安く、焼きそばは100円、ドリンクは500mlで98円なのだ。これを知って恥ずかしくないのか、7-11。
 
 はっきり言おう。ウニやカニよりも、セコマのほうがうまい。ウニやカニなんて、日本中どこに居ても食えるんだから。


D51-26
平取のD51

 鵡川(むかわ)を抜けて平取(びらとり)は二風谷(にぶたに)あたりに差し掛かった時、国道脇にサビサビの蒸気機関車を発見!
 スゲー、感動。きれいに保存してあるのはよく見るけど、こんなに錆びた状態で放置してあるのは初めてだ。
 錆びてこそ、鉄。中途半端な保存をするくらいなら、いっそのこと錆びるにまかせたほうが美しいのだ。木が発酵して元に戻るように、鉄は酸化鉄に戻らなければならない。
 その昔、鵡川から日高まで国鉄富内線が走っていたので、その関係でここにSLがあると思うのだが・・・
 このSLはD51の26号車で、戦後樺太に渡った50両のうちで再び日本に戻ってきた5両のうちの1両。なぜサハリンに渡ったかについては、賠償と輸出の二つの説がある。再び国内に戻った経緯については、はっきりしないようだ。
 そして、なぜここに放置されているかは、もっとわからないみたいだ。
 おれんちにも欲しいなぁ、こんなのが・・・


十勝岳
9月2日 富良野〜旭川〜留萌

 いつもの「ライダーハウスぬのべ」で、いつものようにふかふかの布団で熟睡したので、とてもすっきりとした目覚め。自宅よりも良く眠れるじゃねーか。
 夕べはビールの差し入れがあった。とても良いライハなので、もっと利用者が増えて欲しいが、ライダー数は少子化と高齢化により年々減少傾向にあるので、致し方ないといったところか。
 朝から抜けるような青空が広がり、絶好の撮影日和だ。
 チャッチャと撮影を済ませ、これまたいつもの美瑛の富川食堂で昼食。この味と量は、捨てがたい。美瑛に来る目的の半分は、この富川食堂にあるといっても良いだろう。是非このまま、ずーっと営業していてもらいたい。食堂の場所は、美瑛町立病院の目の前、日曜祝日はお休みです。
 ここで聞いた話によると、今年は本州の日照不足のおかげで、北海道の野菜が良く売れるので、農家は大忙しだそうだ。
 農家も、色々あるんだねぇ。


美瑛のバス

 これは、北海道でもっとも「絵」になるバス。
 意外と目だつところにあるけど、近寄るには急傾斜の砂利道を走る覚悟が必要。
 春や初夏など、農作業が忙しそうなときは、遠慮しましょう。当然私有地の、農地内にあるので、気を使いましょう。


美瑛の畑の中の道

 たまには砂利道に入って行くのいいもんだよ。思いがけない景色が待っていることもある・・・かも。
 ここ北海道では、農耕地までの移動では必ずクルマを使うし、トラクターは大型で重いので、畑の間を縫って走る未舗装路でもじゅうぶんな幅があり路面もかなりしっかりしている。
 雨が降った直後のぬかるみとカーブでの砂利に気をつければ、リッタークラスのオンロード車でも平気だよ。
 いい景色ってのは、国道を走ってちゃ見えないからね。


留萌の廃屋

 美瑛からどこを通って今日の宿泊予定地の留萌(るもい)に向かうかなんてことを考えていたら、カメラのレリーズが壊れやがった。シャッターが入りっぱなしになってしまった。これだから電気式は困る。と言っても、最近のは電気式しか使えないのが多いけどね。
 カメラを三脚に据えてスローシャッターを切ることが多いので、レリーズが無いと非常に困る、ってことで、旭川の「カメラのキタムラ」にハンドルを向けることに。旭川の中心部、でっかい体育館と道の駅の隣にあるので、わかりやすくていいいや。
 無事機械式のレリーズを手に入れ、いつものように多度志(たどし)、沼田を通り、全国で赤字額トップ争いを演じている、深川〜留萌自動車道に沿うように一般道を通り、留萌に到着。
 予想通り、去年よりも宿泊者は少ないものの、毎年いる連中は今年も居た。
 変わらないってーのも、いいもんだね。


羽幌町の畑
9月3日 留萌〜羽幌〜再び留萌

 今日は何を隠そう、スズキのイベント(ツーリングオアシス)が隣の小平(おびら)の道の駅で開催される。だからわざわざこの日程で来たのだが、イベントそのものは盛り上がりに欠けた。こんなことなら、留萌のダム祭りに行けばよかった・・・
 気を取り直して、毎年気になってるところへ撮影に出かけることにした。ちょうど天気もいいしね。
 で、羽幌炭鉱は曙方面に向かったんだけど、7月に来たときと同じく通行止め。もう補修する気は無いのかもしれない。ここでかつて羽幌炭鉱で働いていた人に会った。道路がずっと通行止めのままで、以前住んでいたところに行くこともできないと言っていた。この人のふるさとは間もなく原野に戻っていくだろう。そしてこの人も、そのことを感じているんだろうな。


苫前町の風車

 ここ苫前(とままえ)には、風力発電機が林立している。これだけの規模ということは、稚内と同様に、地元自治体も出資する民間企業の運営かもしれない。お役所が直接やろうとすると、つくば市のようになる。
 風が強い地域だからこれだけ風車があるんだろうけど、夏は風が弱くて止まってる時が多い。しかしいざ回転しだすと、これが思いのほかうるさい。こんなのが近所にあったら困るだろうなぁ。
 そーいえば近年、牧草地がどんどん拡大しているので、風力発電機の設置には好都合の土地が増えている。森の中には建てられないからね。でその牧草地、町営や市営のもたくさんあるので、公有地ならなおさら建てやすいのだろう。でもその牧草地、傾斜が急なところも多いので、表土の流出がちと心配だ。
 

 留萌に戻る途中、元潜水夫に会った。この人、東京湾横断道路(アクアラインだっけ?)の工事にも行ったそうだ。
 もう現役を退き、今は指導役をやっているそうだ。
 でもやっぱり、引退後は小平の、このさびしい海岸に戻ってきた。
 北海道では、首都圏で大きな工事に携わっていた人によく出会う。
 画像左端の地面に置いてある青いテトラポットの模型は、本物を作る前に試験的に作るものだそうだ。1個欲しいなぁ。


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