気ままな人生、きままな旅

オーストラリアツーリング記 8

3/17 - 4/16パース沈殿

3/17 パース沈殿

 いい天気だ。
 ビーチにでも行こうと思い早めの朝食を摂っていたら、いきなり雨。でも30分くらいで止み、再びいい天気になった。
 シティ内にあるキングスパークは、スワン川とパース市街の様子が良くわかる高台にある気持ちの良い公園だ。第一次大戦での戦死者の遺族が植樹した木が、大きく育っていた。
 スカボロウビーチでは、ライフセーバー達の綱引きをやっていた。
 食料はないし日曜日でスーパーはやっていないしで、どうし様かと思っていたら、昨夜の残りのBBQが2ドルで食えた。ちきしょう、みんな知ってやがったな。

3/18 パース沈殿

 週が明け店も開いたので、市内へ買い物に行く。絵葉書とほうじ茶などを買った。しかし、オーストラリアの水はお茶には合わない。
 明日からは、郊外にあるオーストラリア版ライダーハウスへうつるつり、もう1週間ほどパースに滞在するつもりだ。

〜3/21 パース沈殿

 ここRBP(ライダーズバックパッカー)は、とても気持ちがいいところだ。同宿の日本人たちもいい人ばかりだ。皆ライダーなので、うちとけるのが早いし、情報交換が出来る。
 オーナーのデビッドは日本滞在の経験があり日本語が話せるので、たまに英語を教えてもらえる。彼によると、日本人が話す英語は抑揚が無く平べったく聞こえるので良くわからない。もっと強弱とリズムをつければよく通じるようになる、と言うことだった。そのとおりだ。発音ばかりに気をとられていて、そんなことには全然気づかなかった。
 デビッドは大学生だが、以前仕事をしていたので失業保険をもらっている。もらえる期間は死ぬまでだそうだ。おまけに、失業者である彼に、このバックパッカーの開業資金を融資してくれる精度もあるそうだ。
 ここからシティにむかうハイウエイの途中にあるバイク屋で、エアクリーナーを注文した。週明けに届く予定。オイルとタイヤも交換しなくては。
 キャンバス地でできた、ウオーターバッグを買う。キャンバスは水を吸うと繊維が膨張して目をふさぐので、意外と水漏れしない。また、表面から染み出した水が蒸発する時に気化熱を奪うので、少し水が冷えるのだ。
 そーだ、ジェリ缶も買わなくちゃ。

3/25 パース沈殿

 ビニさん、沼ちゃん、さわやかさん、中嶋君が出発してしまい、少々さみしくなった。
 バイクの全てのケーブルに注油し、チェンやその周囲にこびりついているオイルと泥のかたまりを、WD-40をほぼ1缶使い切って落とす。その際、ドライブスプロケットカバーのボルトを1本なめてしまい、ちょっとやそっとじゃはずせなくなってしまった。また、バッテリーのセルのネジ蓋も壊してしまった。交換が必要かもしれない。タイヤ、オイルの交換とあわせて、イースター前にはやっておかなければ。

3/26 パース沈殿

 横井さんと、このRBPのオーナー、デビッドと西オーストラリア大学、略してUWA、まるでプロレス団体、へ行き、日本語の授業にお邪魔する。
 講師に頼まれてみんなのまえで日本の昔話のテキストを読んだ時には、間違えたらどうしようと思い、すごく緊張した。みんな熱心で俺の英語よりはずっとうまい。
 この大学の敷地はかなり広く、土地をたっぷりと使っていた。グランドが3個あり、劇場までそろっていた。日本からの留学生もいるようだ。  オーストラリアは大学への進学率がとても低い。その必要は無いし。学卒の資格が必要な仕事も多くない。さらに、やる気がある有能なヤツは、みんな海外へ出て行ってしまうらしい。

4月上旬 パース沈殿

 みんなで青ちゃんのDR650のピストン交換をする。エンジンがかかった時には、歓声が上がった(その後、このバイクはオイルを噴出し、手放すことになったそうだ)
 横井さんのDR250のタペット音がすごいので、みんな「調整したほうがいいよ」と言うのだが、結局しなかった(その後、このバイクはマウントアイザで始動不能となり、横井さんはバスで帰ることになった)


 ここにいる間、近くのベルモントショッピングセンター内にあるホームセンターの Coles、スーパーの WoolWorth、Cheep food、へとよく買い物に出かけた。1週間分の食料、でかい袋ふたつぶんでも、15ドルくらいだった。隣接している銀行へも、チェックを現金化するためによく行っていた。
 これらスーパー休みの時、駐車場で毎日曜に「スワップミート」と呼ばれるガレージセールが開かれていた。そこで俺は、20リットルジェリ缶を15ドルで買った(もちろん、中古)


 ここにはカセットテレコといくつかのテープがあり、なぜか岡村孝子の「夢をあきらめないで」が大流行。
 ♪乾いーたそーらに、続くさかーみちーー


 で、本当のことを言うと、みんな単調すぎる景色に飽き飽きしていて、幾度となくバイクを売ってその金で4駆を買い、みんなで旅を続けようと話しをしていた。

4/16 パース沈殿

 「明日いっしょに行こうじぇ」と誘っていたのに、横井さんが出発していた。エンジンのタペット音が気になるが、大丈夫だろうか。どこかで追いつくかもしれない。
 また寂しくなったなぁ、なんて思っていたら、横井さんが戻ってきた。どうしたのかと尋ねると、「途中で(料理担当の)チョーさんに会い、今日はてんぷらだ」と聞いて、食べたくなって戻ってきた」だって。
 ウン、やっぱり俺といっしょに行く運命にあるのだよ(この後、ダーウインまでずっと横井さんと行動することになり、現在もこのクサレ縁は続いている)


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