気ままな人生、きままな旅

北海道 2007年初夏・4/6

Last Updated Aug.4.2007
恵北の廃屋
6月27日 稚内〜上湧別町

 8時、サガレン発。2,000円に値上がりしたのは、本当に困ったもんだ。少子化でここを利用するライダーが減ったので、売り上げを保つために値上げし、値上げのためにさらに利用者が減ることにならねば良いが。ま、ライダー(利用者)は高年齢化しているので、値上げしても大丈夫と言う読みがあるのかもしれないが、中高年旅行者の全てがカネを持っているわけではない。
 予報によると、今日はこのあたり(道北)中心に、天気が悪い。回復するのは7月に入ってかららしい。中頓別のライダーハウスも閉まっているのに、いったい何処で時間をつぶせと言うのか。
 オホーツク側を紋別まで南下しても、雨。仕方ないので100円ショップに行き、安いお菓子を買う。中国製ではないことを祈る。また、持ってくるのを忘れたルーペも買う。
 結局、また上湧別チューリップの湯。町名は上湧別だけど、ここに保存されている駅は中湧別。車両には懐かしの「JNR」のロゴが入っている。
 たまにはコンビニ弁当以外のものを食べようとスーパーに行ったが、電子レンジが無いのでやめた。
 夜になり、少し晴れ間が増えた気がする。

陸別駅
6月28日 上湧別〜音更(おとふけ)町

 朝6時半、時々晴れ間が出る程度で、空のほとんどは雲。
 しばらくサロマ川沿いの地域をさまよってから、網走でフィルムを補給し、R39・240、道道51と、女満別(めまんべつ)〜美幌(びほろ)〜津別(つべつ)と抜け、陸別(りくべつ)に到着。思ったとおり、内陸部に入ると天気は良くなった。
 廃線となった「ふるさと銀河鉄道」の陸別駅は、現在「道の駅」となっているが、道の駅としてはお粗末としか言いようの無い内容だ。ただ、この路線で使われていた車両や駅付随施設は状態が良い。もし見学するなら、保存状態の良い今のうちだろう。あんな複雑な塗装の車両や木造の建造物の保存は並大抵の事ではないし、余計な改装をして原型を壊してしまう事例も多いので、いつまでまともな姿で残っているか心配だ。
 また、この路線は、まだ駅舎や鉄橋、線路が沢山残っているので、なるべく早く見に行ったほうが良いだろう。
 その後はおとなしく国道を走り、足寄(あしょろ)・上士幌(かみしほろ)を抜け帯広まで行き、「狸の里」で汗を流してから音更(おとふけ)で寝た。

十勝の農道
6月29日 音更〜美瑛町

 天気が悪いので、9時過ぎまで寝ていた。
 まずは帯広駅の駐車場にクルマを停め(30分まで無料)、紛失したブロワを買うべく駅の案内所で「カメラのキタムラ」の場所を教えてもらい、またまた六花亭で軽く食べ、キタムラでブロワとフィルムを購入してとても丁寧に道を教えてもらい、柳月のお菓子工場「スイーツガーデン」へ。
 このスイーツガーデンは、R341の帯広北バイパス(たぶんパイオニアだかフロンティア通り)沿いで、十勝特有の広々とした畑の中にで〜んと構えるサーモンピンク色の大きな建物。かなり遠くからでも目だつのでわかりやすい。ここでは工場見学ができるので、天気の悪いときや時間が余ったときなどはうってつけの場所だ。カット前の三方六のでかいこと。いちどでいいから、あのでかいのを食べてみたい。
 また、ここスイーツガーデンでも美瑛(びえい)でも、韓国や台湾からの観光客が目立つ。北海道は今、積極的にアジア・オセアニアからの観光客を増やすべく、直行便の就航などに力を入れているようだ。少子化や所得の低下により国内の観光客が減っているのは、俺の目で見ても明らかなので、各地生き残りに必死なのだろう。
 スイーツガーデンで「三方六」や「ホワイトロード」を大量に購入した後、美瑛の富川食堂で巨大なカツカレーを腹に詰め込み、今夜は美瑛駅前の駐車場で就寝。

哲学の木と柳月ホワイトロード
6月30日 美瑛町

 予報の通り今日も天気が悪い。明日は天候が回復するそうなので、今日は下見に徹することにする。
 ちょっと小耳に挟んだ噂話によると、現在ハイシーズン時の摩周湖への交通規制が検討されているらしい。上高地や知床と同じように、一般車の進入を禁止して駐車場からバスで行くことになるようだ。環境の保護が第一の理由だが、もちろん・・・。本州の業者が知恵を付けているとの噂も有る。
 美瑛を中心に走り回った後は、またしても富川食堂。今夜はカツ定食。こういったところで話をすると、色々な情報を得られる。

 現在、森林資源の減少と自然保護、さらに中国での需要増から、木材の国際価格が上昇しついに国内産を越えるまでになった。にわかに日本の林業業界は活気付き、ほぼ半世紀ぶりに好況の兆しが見えてきた。
 近い将来、穀物の多くがバイオエタノール等の燃料の原料に使われるようになれば、人口増加と環境悪化による食料不足も重なって、農業も活気を取り戻す日が来るだろう。
 さらに、新興国の急速な工業化が引き起こす水質の悪化から、世界的に「安全な水」の需要が高まるので、日本の「水」が石油にも匹敵する重要な戦略物資となる可能性もある。
 あと30年、つまりもう1世代頑張れば、地方の時代が来ると考えるのは、俺だけだろうか。

 今夜は面倒なので、食堂まん前の、美瑛町立病院の駐車場で、おやすみ。
 明日は土曜日なので、外来は休みだろう。

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