気ままな人生、きままな旅

北海道 2007年初夏・5/6

Last Updated Aug.4.2007
美瑛セブンスターの木
7月1日 美瑛〜忠類(ちゅうるい)村

 6時、雲は多目ながらかなり晴れ間がある。久しぶりに期待大で、やる気が出てきた。
 早々見渡しが利く北西の丘に移動し、8時過ぎまで空を眺めてすごした。時間の経過とともに晴れ間が増え、空に青みが増してゆくのを見ていると、次第に気分まですっきりとしてきて、昨日までもうあきらめて帰ってしまおうかと思っていたのがウソのようだ。
 美瑛の、有名なところやそうではないところをうろつき、やたらとシャッターを切る。特に置杵牛や新区画周辺が良かった。
 15時に撮影を終えて、富良野を通って再び帯広の「たぬきの里」で入浴。3日ぶりにさっぱりしてから、明日の撮影にそなえて虫類の道の駅まで移動しておく。このあたり、日が暮れてから走るとやたらと蛾がクルマに衝突して、非常に困る。視界が悪くなるし、なかなかふき取れなくて。

大樹町のトーチカ
7月2日 虫類〜弟子屈(てしかが)町

 6時、陽が当たって暑さで目覚めるなんて、北海道に来てから初めてだ。今日も天気は良さそうで、うきうきしてきた。
 早速大樹(たいき)町の旭浜まで移動し、波打ち際に並んだトーチカを撮影する。
 このトーチカ、大規模な護岸工事が始まっているのでいつまであるかわからないし、保存する気があるとは思えないので、見るなら今のうちだ。9月になれば釣り客でごった返すので、チャンスはもう無いかもしれない。大樹町の公式ホームページにも出てこないので、もうだめだろうな。
 なんだかんだと9時過ぎまで撮影し、失敗を重ねて30回もシャッターを切ってしまった。ちゃんと集中すれば、この半分で済むのに、なんて無駄撃ちが多いのだろう。
 後日、このトーチカ群の保存についてのメールを大樹町に送ったところ、丁寧な返事をもらった。自治体にメールを出してもほとんどの場合返事は来ないことを考えると、少しは希望が持てそうだ。みんなで北海道庁に、保存希望のメールを出そう!

輸送中の自走砲

 再び帯広に戻り、飽きもせずスイーツガーデンへ行き、クルマの中でお菓子を食べながらラジオで天気予報を聴く。予報によると、明日は太平洋岸は天気が悪いそうだ。根室に行くつもりだったけど、予定を変更してオホーツク海方面へ行くことに決めた。
 では、何処を通ってオホーツク海側に出るか? 足寄経由でとも考えたけれど、結局R38を通って釧路から弟子屈へ向かうことにした。
 弟子屈に到着したのは18時過ぎ。今日はここまでとして、町営温泉に入り、道の駅でお泊り。町営温泉はなんと200円。セコマを見つけられなかったので、渡道後初めてセブンイレブンを利用した。

網走の麦畑
7月3日 弟子屈〜中頓別(なかとんべつ)町

 多和平はすっかり忘れてしまい、R391で摩周湖も見ずに峠を越えてオホーツク海側に出ると、天候は急速に回復し、気温もグングン上がってきた。あいかわらずニセアカシアの香りが漂い、カッコーの鳴き声が聞こえる。
 いつものように途中で国道をそれ、泉農免農道からじゃがいも街道、斜網広域農道を抜けて網走に入る。
 網走からは素直に国道を通ってオホーツク海沿いをどんどん北上し、乙忠部から内陸に向かって歌登(うたのぼり)を抜け、ピンネシリ温泉に入ってから中頓別のライダーハウスへ。
 久しぶりに、建物の中で寝た。

中頓別の牧草地
7月4日 中頓別

 ヒマだし、天気も良いので、あちこちと見て回る。だいたい、問寒別から稚内にかけての地域だ。
 細い道にもどんどん入り込んでいって、砂利道だろうが泥だろうがかまわず進入していって、たまに道が無くなって数十メートルバックして。
 クルマなんて、ドロだらけのホコリだらけ。地元の人のクルマよりも汚くなるけど、ピカピカの4輪駆動車ってのも、カッコ悪い(俺のは4駆じゃないけど)
 たまに、4駆が欲しいなと思うことはあるけれど、燃費は悪いしタイヤは高いし・・・
 それに、まず間違いなく、ほんとに4駆じゃなきゃ無理な道には、ある程度テクニックが無ければ4駆に乗ってても諦めるだろう。地元の人間がカローラで山菜取りに来る林道に、都会のピカピカの4駆が大挙して押し寄せるってのは、よくある光景だ。  さらに、ジムニークラスじゃなきゃ、未舗装路は狭すぎて。

増幌の廃屋とサイロ
7月5日 中頓別

 今日も良い天気にさそわれて、周辺をうろつきに行く。面白いものがたくさんあるし、来るたびに新しい発見があるし、道はすいていて走りやすいので、あても無くうろつくのがとても楽しい地域だ。
 牧草はよほど儲かるのか、それとも他に適当な作物が無いのか、今でも耕作面積は拡大しているようだ。大規模化を後押しするための施策として、農業を引退するときに農耕地を手放すと、年金額が増える制度もあるようだ。
 でも、こんなに牧草地だらけにしていいのかと心配になってしまう。農機具の元は取れるのだろうか。クマも困るわけだ。
 ラジオのニュースで、牧草ロールの下敷きになって死亡したニュースが流れていた。直径は約1.8m、かなり重たいのだろう。
 しかし牧草はとてもよい香りがする。甘くて、メンソールが少し入ったような香りだ。アメリカの西部開拓時代、乾燥させた牧草でベッドを作ったのもうなづける。牛だけしゃなくて、俺も食いたいくらいの良い香りがする。

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