気ままな人生、きままな旅

バイクについて

 半年間で約2万キロを走りました。
 高速、長時間、長期間、高温、そして重い荷物に耐えられるバイクが必要です。
 俺の場合、V型2気筒600ccのオフ車を買い、任意保険、諸費用、キャリア、バッグ、スペア部品など、全部で5040ドルでした。
 バイク屋のニーちゃんが、登録は自分でやると安いと言って買い物のついでに登録事務所までクルマで連れて行ってくれたので、自分でやりました。書類を提出するだけなんですが。
 登録証は数日後に郵送で届くので、市内のユースホステルの住所でも書いて(宿泊していなくても平気)3日もしたら取りに行くのですが、俺は、そこをなんとか、と言ってその場でもらいました。
 登録事務所のアネキはかなり迷惑そうな顔をしていたので、やらないほうがいいです。

どんなバイクがいいか

 バイク選びはダートを走るかどうかで違ってきますが、ストリート(オンロード)バイクなら多気筒でなるべく排気量が大きいバイク、ダート(オフロード)バイクなら体格の許す限り排気量が大きいバイクが オススメです。
 修理のことを考えると、水冷エンジンよりも空冷がいいと思います。
 現地でよく見かけるバイク、数が多いバイクのほうが部品の入手も簡単な傾向があります。メーカー間での差はほとんど無いですが、これは日本車の場合で、ハーレーやヨーロッパのバイクも売られてはいますが、部品の入手は面倒です。
 中古バイクの値段とそのコンディションは、ほぼ比例すると思って間違いはありません。安いバイクはそれなりで、あとで修理が必要になる可能性が高く、結局もう少し高いのを買っときゃよかったってことになります。
 俺が思うには、3000ドル以下だとかなりコンディションは悪いです。

排気量は大きいほどいい

 250クラスの単気筒ダートバイクの最高速は、140キロほどです。これに荷物を満載すると、いいとこ110キロくらいです。
 その一方、都市部や東部海岸沿いを除くと(つまりオーストラリアのほとんどの部分は)、制限速度は110キロなので、クルマは130キロくらいで走っています。
 それにつられて、110キロしか出ないバイクで、110キロで走り続けけたらどうなるでしょう? ほぼ間違いなく壊れます。
 ゆっくり走ればいいやと思っている人は、考えを変えたほうがいいでしょう。その考えは日本が基準になっています。かの地は違うのです。
 直線ばかりで10キロ先まで見えて、しかも対向車は無く沿道には建物も無い道ではついついスピードを出してしまいます。さらにいつまでたっても昨日と同じ景色、遠い目的地、地平線も3日も見れば飽きてしまい、知らないうちにスピードが出ています。
 ゆっくり走るのには、強い意志と忍耐力が必要です。
 もちろん、250ccでちゃんと帰ってこられる人は沢山いるし、1100ccでも故障する人はいますよ。ただ、あくまでもバイクの状態と使い方です。
 あと、性格だね。

バイク屋

オーストラリアのバイク屋
 オーストラリアのバイク屋ですが、必要な技術は持っています。当然当たり外れはありますが、それは日本と同じこと。
 ただ、こまやかさには少々欠けるかもしれません。彼らはクルマでもバイクでも、多少のキズやへこみは気にしないからです。だいいち、 ワックス持って無いし洗車は滅多にしません。まぁ、気候の違いのせいなんですが。そんなことよりも、モーター(エンジン)やトランスミッションのほうがずっと問題なんですね。
 日本と違って、クルマやバイクは見栄を張る道具では無いですから。

出発前の整備

 バッテリー、オーリング(シール)チェンは、ごねてでも新品を付けてもらおう!。特にチェンは絶対にオーリングチェンがいいです。また、キックスターターのバイクでも、 点火方式によってはバッテリーがだめになるとエンジンを始動できなくなります。見分け方はエンジンをかけてからバッテリーターミナルをはずしてみてください。エンジンが止まったら、 バッテリー点火方式のバイクだと思ってください。
 各ケーブル(ワイヤ)は、予備をフレームにでもテープで止めておけばいいでしょう(走行中の紛失に注意)。
 スポークホイールの場合、予備チューブは絶対に必要です。前後ともです。
 レバーの予備もあると気が休まるかな。
 バルブ(電球)の予備は必要ないです。夜間は走らないほうがいいからです。ヘッドライトめがけて、あなたよりも背が高いカンガルーが飛び込んできます。

ギアサック
 もうひとつ重要なのが、キャリアです。オススメはギアサックというバイク用のバグと、それ専用のラック(キャリア)です。バッグは差し込み式で簡単に取り付けられ、防水性が高く、縛り付ける 必要が無いので食料品もつぶれません。ギアサックもラックも130ドルくらいです。難点は持ち運びが面倒なことくらいです。
 とても便利なので、日本でも売ってほしい。

駐車する時には?

 やたらと乾燥しているので、絶対に草の上にバイクをとめないこと。
 これをやって、クルマを荷物もろとも全焼させたやつに会いました。
 パスポート、クレジットカードも燃えてしまい、再発行等の手続きに1週間以上かかります。
 しかも、手続きをしてくれる領事館等は、大都市にしかありません。

バイクが故障したら

 もしあなたのバイクが大都市で故障したなら、その幸運を天に感謝しましょう。
 バイク屋まで1000キロ、なんてよくある話し。たとえなんとかバイクを運べてバイク屋にたどりついたとしても、部品が来るまでに数日かかり、さらに修理に数日。故障すると時間と滞在費を 容赦なく奪って行きます。
 なるべく排気量が大きい、程度がいいバイクを買いましょう。

もし"アウトバック"でバイクが故障したら

水を大切に!
 もしあなたのバイクがアウトバックで故障したなら、その不運を天に嘆きましょう。
 これ、はっきり言って遭難です。
 助かるためには、ルート上から離れないことと歩き回らないことが重要です。
 2,3日のうちに必ず誰か通るので、道から見えないところにいると発見されなくなってしまいます。
 また、乾燥が激しいので、むやみに歩き回って水分と体力を失わないようにすること。
 日陰に移動する場合でも、発見されやすいようにバイクはルート上に放置しておくこと。
 あとは覚悟を決めて、幸運を祈りましょう。

バ イ ク 関 連 費 用  内 訳
購入店ACTION SUZUKI61-5 Wentworth Avenue SYDNEY
Transalp 6004490ドル前後タイヤ交換
ブレーキパッド交換
登録料12ヶ月分
パニアバッグ
ギアサック
キャリア
燃料フィルター
任意保険316ドル6ヶ月免責なし
スペアパーツ240ドル左右レバー
ヘッドライトバルブ
プラグ2本
燃料フィルター
クラッチケーブル
スロットルケーブル
チェンオイル
合計5040ドル今明細を見ると、6ドルおまけらしい
売却価格3500ドル個人売買です
登録料は排気量ではなく、購入価格で決まります
この他にも、盗難予防のためのゴツい鎖とでかい南京錠を買いました

 


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