気ままな人生、きままな旅 | |
北海道 2006年夏・3/12 |
Last Updated Jly.16.2006 |
岩内港の廃船 |
昨夜のさわぎは、何かの市がたったようだ。
こんな小さな町でまだ7時だというのに、もう営業しているガソリンスタンドがあって助かった。395km/19.8L。ほとんどリッターあたり20km走っている。
岩内港に寄ってみると、釣りをしている人がとても多い。そういえば今日は日曜日で、漁も休みらしい。
旅に出ると、つい日付や曜日の感覚が無くなってしまい、金融機関でお金を下ろそうと思ったら休日であることに気づき、とてもあわてることがよくあったが、今はコンビニでいつでも現金を引き出せるようになった。ただ、北海道にはセブンイレブンが少ない。
にしても、この漁港も見事に整備されたもんだ。たしかフェリーの便は出ていないはずだが、立派なフェリーターミナルがある。
さすがは土建王国北海道。
そうです、主要産業は公共事業です。
神威岬 |
手元にある1982年発行の地図では、神威岬の南、積丹半島西海岸のショウボウ岬・神威岬間は未開通だが、今はこの半島をぐるっと1周できる。それと引き換えに、ここ積丹半島もトンネルだらけになってしまい、何処にでもある道路と変わらなくなり、以前の面影も味わいも無くなってしまった。
でも、1996年、古平町と余市町の境界で、20人の犠牲者を出した豊浜トンネル崩落事故のことを思い起こせば、致し方ないことだろう。
岬付近の道路と駐車場は舗装されたが、神威岬だけは以前と変わりはなかった。
それよりも残念なのは、今日の天気。もう少しすっきり晴れてくれれば、海の色も空の色もまったく違う鮮やかな色になるのに。
スゲやハマナスは、鮮やかに咲いていた。
積丹岬でパンク |
寄ろうか寄るまいか迷ったけど、せっかくだから寄っていこうと、積丹岬にも行った。ある意味期待通りだった。
その帰り、道路の端っこいっぱいを通ったためか、パンク。
やっぱり積丹岬には寄らなきゃよかった。
タイヤサイドに何かが突き刺さって、バースト状態。チューブレスタイヤをここまで見事にペッタンコにするのは、できそうでできないのである。
大きな音とともに短時間でタイヤの空気が抜けたので覚悟はしていたが、こうなると修理不能で新品に交換するしかない。旅先での出費は、痛い。
トランクの中の荷物を全部出してスペアタイヤを取り出し、数分で交換は終了。テンパータイヤを使うのは、初めてだ。
札幌市内に入り、国道337号線の分岐の近くの「タイヤ館」で、新品に交換。7,000円強の、予定外の出費。交換作業をしてくれたアニキもカメラに興味があるようで、何かと気を使ってくれた。次に車を買うときには、安い13インチタイヤのクルマにしようっと。
混雑を避けるために札幌の市街地を避け、そのまま国道337号線を走り、石狩市のサーモンファクトリーのはす向かいにある「端野ストア」で、大量のサケトバと貝柱を買い込んでから、当別、江別、長沼、由仁を抜け、ついこの間、財政再建団体に陥った夕張市へと向かう。
夕張市は結果的に言えば、収入を超える予算を立て続け借金を借金で返すという、パチンコ依存症でサラ金から金を借りまくった挙句に自己破産するのと同レベルのことをやっていた。夕張炭鉱賑やかかりし日々を忘れられなかったのだろう。
そーいえば、冬季オリンピックで財政危機に陥った長野県も危ないそうだ。北海道もこのままのペースで公共事業を続ければ、いずれは破産状態になるだろう。福岡県も、オリンピックをあきらめた方が良いと思う。
そんなことを考えながら、ゆーぱろの湯につかった。ここにはコークスを製造していた工場の、巨大な煙突が残されている。
コークスとは、石炭を蒸し焼きにしてより燃えやすくした燃料のこと。夕張の石炭は、着火しやすく熱量が大きいことで有名だったらしい。熱量が大きすぎたため、家庭用ストーブには不向きだったそうだ。
数日後のニュースで、夕張市の職員のボーナスが、平均で前年の5,000円増しで支給されていたと知った。
さすがは夕張市。
破産するにふさわしい地方自治体の正しい姿である。
夕張のセコマで、豚串と弁当を買って食べた後、そのまま駐車場で寝たら、夜更けに職務質問を受けた。
当たり前だ。警察官として当然の職務である。
そっかぁ、セコマは24時で閉店だったんだ。
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