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カラフルな番屋 |
7月5日 小平(おびら)〜稚内
道の駅を6時半に出発。暗くなるとやることが無いので早く寝るから、朝も早い。
空を見上げると晴れてはいるが、この時期ではなかなかすっきりとは晴れてくれない。
単調な海沿いの国道をのんびり走っていると、明らかに他とは違う色で塗られた番屋を発見した。撮影をしていると、この番屋の向かいに住む所有者が現れ、こんなみすぼらしい物を撮られるのは恥ずかしいと言っていたが、この色彩、なかなかだと思う。他のは黒ばっかりだから。
できれば、まだ塗ってない壁の部分も、黄色で塗って欲しい。
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通行止め |
羽幌炭鉱跡を見たいと思い、国道をそれて曙に向かったのだが、あえなく通行止め。
15キロは走ったぞ。もっと手前に表示して欲しいものだ。反対側から回り込むのも面倒なので、今回はパス。どーせだったら、もっと空が青くなる秋に来たいという考えも大きい。
内陸の炭鉱まで鉄道が走り、かつては市制施行を視野に入れていたここ羽幌町も、いまでは人口1万人を切っている。
1970年の閉山直前、閉山するかもしれないという噂だけで、3万の人口は2万に激減した。わずか半年足らずの間に住人の3割がいなくなるとは、いったいどれほどのすさまじさだったのか、想像することもできない。
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羽幌(はぼろ)町立朝日小学校 |
羽幌の町外れに、廃校跡があった。
町外れといっても、中心部から数キロの距離だ。
板壁、トタン屋根、煙突、木枠のガラス窓、申し分の無い校舎だ。
北海道のあちこちで、廃校となった学校がある。
地方ほど過疎化は激しく、人口の減少も早い。
夕張市は財政再建団体になったが、そういった事態になる前に自治体として立ち行かなくなる町や村が、いずれ出てくるだろう。
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牧草ロール |
手塩(てしお)町からは海岸線を離れて内陸へと入り、直接宗谷丘陵を目指した。
この7月に北海度に来て、初めて牧草は年2回収穫できると知った。今年は少し遅いそうだが、順調に生育すれば9月上旬にはまた収穫できる。
この牧草ロール、刈り取った牧草はそのまま牧草地に放置し、大型トラクターで何度もひっくり返して乾燥させてから、画像の機械で丸めて、さらにビニールシートでくるんで完成。水分が多すぎると腐ってしまうらしい。
かつてはサイロの中で醗酵させていたのだが、現在はこっちの方法が主流。すべて道内で消費されると思っていたら、内地(本州方面)にも"輸出"されているそうだ。
他の作物よりも手間がかからず、大規模化と機械化が容易なためか、牧草地は全道的に広がっている。離農する農家が増えたことも大規模化を進めたようで、国営や町営の牧草地もたくさんある。
これにともない、サイロは次々と消滅して行っている。サイロを見たければ、いまのうちだ。
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草刈作業車 |
たぶん北海道独特だと思うもののひとつが、これ。
路肩の草を刈る作業車。こいつが延々と雑草を刈り取って行く。
こうでもしなきゃ道路が傷むのだろうが、どうしてもやりすぎの気がしてならない。
土建王国北海道だから、余計にそう感じてしまう。
本日のお宿は、常宿となっている、「サガレン」。サガレンとはサハリンのことで、英語ではサッカリンと言うので、案外サガレンで合っているのかも。もちろんいちばん正しいのは、樺太。
今日と明日は、稚内のお祭りみたいだ。
この時期の北海道は、お祭りが多い。お盆なのかな。